くるみ Kurumi開発物語と海外展開

  • HOME »
  • くるみ Kurumi開発物語と海外展開

製品 展示会出展風景
製本キット”くるみ”の誕生

上の写真を見て”あーあのときの!”と思い出していただいた方は、おそらく東京国際ブックフェアや紀伊國屋書店様のイベントで、TOBI(東京美術紙工)のブースにて手のひらサイズの小さな本を造るのを体験していただいた方々だと思います。

  • 製品 くるみ製品ロゴ
  • そうです!
    それが製本キット”くるみ”となりました。
    英語版も同じく”Kurumi”です。

  • 製品 くるみ製品ロゴ
当時、延べ3000人以上の方々に造っていただいたあの小さな本が、もっと手軽にご家庭で作れるようになりました。
イベントでは糊や刷毛を使って力一杯コスって・・とみなさんに製本やさんの職人になっていただき、本当の製本工程の一部を体験いただきました。
その光景を見ていた私たちが”師”と仰ぐある大手出版社の部長さん(今では社長さんですが・・)に
”これいいねえ。本の大切さを知ってもらうためにも、ぜひこういうモノを商品にしてよ!”
と言われました。
それを真に受けて私たちはせっせと改善を加え、もっと簡単に本が出来上がるキットを作ってしまいました。
それが製本キット”くるみ”です。
イベント時には説明スタッフがついてサポートしていましたが、それと同じ仕上り具合まで小学生でもお年寄りでもご家庭で簡単に仕上げられるようになりました。
  • 製品 同根品一式
  • 製品 表紙一式
  • 製品 完成品サンプル

改善点は以下のとおりです。

1.糊を使わずシール加工とすることで手を汚さずに作れる
2.表紙と中身の接着も定規一本で可能
3.溝もきれいに入りプロ並みの仕上がり

  • 製品 シール加工で糊不要
  • 製品 定規一本で接着
  • 製品 プロ並みの仕上がり

日本では小学生でも結構簡単に作ってしまうので、もう少し難しくした方がいいのかと最初は迷ったほどの簡単さです。

私たちの会社に毎年地元の小学校の生徒さんが社会科見学に来ていただき、プログラムの一部で”くるみ”も体験いただきます。仕上げまでの所要時間は毎回15分程度。輝くばかりの笑顔と共にお土産に持ち帰ってもらっています。

 

海外へ

実は上で”日本では・・”と書いたのは、ニューヨークでも現地の小学生や大人を相手に”くるみ”の実験していたからです。

製品 製品包装4種扇
ニューヨークでかくえん本を売り込んでいる時です。子供向けのEducational Program(日本流の図画工作か今流行のモノづくりとでもいうのでしょうか?)が盛んで、親が持ち回りの当番になって企画する、子どもたちに自分たちの手で何かを作ってもらうというイベントに使える商品ならもっと取り扱いたい、とあるお店でいわれました。
ちょうど”くるみ”を商品化していた時だったので、すぐその場でデモを行い、採用OKをもらいました。
小学生でもあっという間に綺麗に作ってしまう日本とは違って、彼の地ニューヨークでは大人でも完成までひと苦労の様子を見て、”やはり仕様はこのままで行こう”と決めました。
このときの相手は文具や工作を扱うお店の大人たちでしたが、子どもたちときたら簡単な説明書を見ただけでもう”出来ない”と投げ出す子まで出る始末。出来栄えはいうまでもありません。
そう考えると日本人は手先が器用、というか、こと、ものづくりに関しては優秀なんだなあ、としみじみ思いました。
・・と長くなりましたが、その流れで英語版くるみ”Kurumi”も誕生しました。
  • 製品 製品陳列例
  • 製品 製品ポップ英語

飛び込み営業ではもっぱら当たりが良いモノを売り込みます。

その結果、あっという間に”Kurumi”がニューヨークのお店に並ぶことになりました。

ニューヨークで7店舗、サンフランシスコで2店舗お取り扱いいただきました。

Kid O(ニューヨーク、マンハッタン10丁目、現在オンライン販売のみ)

L10000051

かくえん本のところでも紹介したPrint Iconさんはもとより、10丁目にあるKid Oさんという子供向けの教育向け玩具を主に扱うお店も積極的に”Kurumi”を販売していただきました。

こちらは子どもたちが安全に楽しくものづくりを学べるよう、積み木をはじめ絵本やペーパークラフトなど1歳から年齢別に、たくさんの商品を取り扱うお店です。”Kurumi”も、熱心なオーナー御自身が他のお店で見つけて下さり、日本の私たちの会社に直接メールが入ってお取引が始まりました。

海外のお店(Print IconさんとSan Flaxさん)の陳列写真です。

  • 製品 現在の英語版パッケージ
    現在の英語版パッケージ
  • 製品 旧英語版パッケージ
    旧英語版パッケージ”

2017年春、パッケージをリニューアルして日本でもあらためて書店様に配本していただきました。

また、各地のイベントやワークショップ、ホビーショーにも参加させていただいたり、学校の図工や美術教材としても御提案させていただくようになり、徐々に一般の方にも知っていただく機会が増えて参りました。オーストラリアでも新たにお取り扱いいただいています。

 

お取扱等に関しましてお問合せございましたら、メールにてお問い合わせください。

PAGETOP