新人インタビュー

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新入社員座談会

職場に迎えた新しい仲間たち。入社しての感想や課題など彼らに語ってもらいました。

参加者:2017年新卒入社新入社員から3名
秋元 咲乃
神 祐汰
鈴木 瑳希

 

――― まずは、数多ある業種・職業のなかから製本業を選んだ理由を教えて下さい。

秋元
消費者に「モノ」として届けられる仕事が大事だと思っています。
出版物は低迷の時代と言われていますが、たとえば絵本やテキストはこれからも重要な役割で残っていくと思うし、「モノづくり」の仕事として「本づくり」に今後の可能性も面白さもまだまだあると思って製本会社を選びました。

鈴木
本が好きであったので出版業界やメディア周辺を就職先として考え始めました。就活の中で製本業界を紹介され、本がモノとして生み出される瞬間に大きな魅力を感じるようになりました。


大学では機械について学んできて、好きな自動車関連の仕事に就くことも考えましたが、趣味化してしまう弊害を考え、自分にとってその次に身近なものである「本」をつくる機械に興味を持ち、それを仕事として考え始めたのがきっかけです。

 

――― 大学で学んできたこととの関係では、神君の場合は機械という意味では関連がある進路だけれども、営業の二人は秋元さんは海洋生物学、鈴木さんは教育学と、製本業、そして営業という職種とのギャップがある意味とても興味深いのですが、その点は自身でどう考えていますか?

秋元
最初は営業志望という訳ではなく、製本会社の中で必要とされる部署で何かしらの役割を果たしたいと思っていたので、面接の中で営業職を勧められても抵抗はなかったです。

鈴木
実は、自分でも周囲の友人たちからも驚かれるくらい、営業向きでないという自覚で苦手意識もあったのですが、「やってみなくちゃわからない」という精神でチャレンジする事にしました。

――― 二人とも「職種」で就職先を探していたわけでなく、「業種」→「会社」で選んだ結果だったんですね。神君は機械を学んでいたことで、面接中最初から「東美」でいうところの設備の仕事が志望だったんですか?


最初は生産管理の仕事を考えていました。でも面接の中で、機械を勉強しているなら、設備担当という仕事もあると勧められ、その方向で考えるようになりました。

――― 三人とも、「東美」の一員となって早や半年が経過しました。製造ラインでの研修を経て今それぞれの配属先で業務の第一歩を踏み出している所ですが、簡単にどんな仕事の日々を送っているのか教えて下さい。

秋元・鈴木
二人とも営業配属なので、今は大体同じ研修状況です。先輩に同行して得意先に行き発注書を頂いたり伝票を受取ったり、頂いたご注文を指示書として生産システムに登録したりしています。配本日から逆算して見本提出までのスケジュール管理を行ったり見積書や請求書の作成にも手を付けてOJTを始めています。ともかくこの半年の密度が濃くて、もう年末まで仕事しているような錯覚があります。いよいよ10月からいくつかの得意先を任せていただけるようで、緊張します。


工場内のすべての機械のメカニックを理解し、メンテナンス対応や事前対応が設備の主な仕事です。現状はトラブルのあったクランプ等の機械の部品を分解してもらって清掃を行ったり、工場全体のエアコンの毎週のフィルター清掃やメンテナンスをして、機械全体を勉強中です。大学で学んだものとは別物なのでイチからの学習と言ってよく、まだ修理までは出来ません。ただ、それぞれのパーツがどういう役割をしてどういった動きをしているかは把握できています。それでも工場内のすべての機械を把握して対処までできるようになるのは、1~2年の経験では難しいと感じています。

――― 最初の3ヵ月は三人とも現場の製造ラインに入っての研修でしたが、どうでしたか?大変だった? みんなひと通りやったのかな?


大変でした。でも丁合のオペレータをやらせてもらったのがやりがいを感じました。カメラやレーンの設定や調整も全部自分でやったので勉強になりました。

秋元
同じ動作の繰り返しの部分があったりしてやはり大変でした。ただそれが単なる単純作業なのではなく、正確さを得るために、ひとの目と手がいかに大切な役割をになっているか体感しました。

鈴木
正確に早く仕上げるために、どういうルールに基づいてきまりがつくられているのか、納得してわかりました。

秋元
本って物量が多いです!(笑)これまで書店で目にする本の量は1点あたりせいぜい10~15冊程度でしかなかったですが、1回にこんなにたくさん生産される現場に参加したことで、全国流通ってこういうことなんだ、という規模感がリアルに実感できました。

鈴木
研修以降、1冊の本でもばかに出来ないな、と思うようになり、書店店頭でカバーやオビを直してしまうようになってしまいました。見返し豪華だなぁ、とか造本の細部も気になるようになりました。

秋元
断裁のきれいさとか気になって、奥付の製本会社情報をチェックしてしまいます。背のメルトの入りかたとか。

――― この半年は東美のフレッシャーズであると同時に、社会人としてのスタートでもあったわけですが、当初のイメージと較べてどう変わったか、実感を教えて下さい。


朝の早さがもう習慣になってしまいました。

鈴木
入社早々から営業活動に突入するのかと思っていましたが、基礎から教えていただけて助かっています。

秋元
製造現場は黙々と作業するようなもっと地味な職場かと思っていました。でも現場はかっこいい。機械が動いてるシーンもかっこ良くないですか? なかで働いている人たちも、製本会社だからこういう人たちだろうと思いがちでお堅いイメージを持っていたのですが、中に入ってみると全然そうではなかった。自分次第で雰囲気も変わるのだろうし、今いる事務所も楽しいです。冗談言ってもいいし。

鈴木
規模が大きくないからか、接しやすいし。

秋元
聞けば教えてもらえる雰囲気で、大会社でないからこその「早さ」があって居心地とてもいいです。

――― 営業の二人は社内だけでなく、社外の得意先の方々とも接し始めて、何か印象的なことはありますか?

鈴木
出版社によって雰囲気が全然違います。それぞれの出版物と同じような雰囲気を感じます。例外もありますけど。

秋元
各社とも雰囲気は違うけれど、お客様として仕事を頂くという点では共通しているわけで、通ううちに徐々にフレンドリーな間柄となってくることと、対お客様としての雰囲気を作っていかなければならないことのバランスが難しいと感じています。お客様毎に求めている関係性が違うと思うので。まずは教えてくれる先輩の動きを見て勉強しています。やりかたはきっとひとつではなく、私らしいやり方を開拓してゆきたいです。そうすればきっと幅が広がるんじゃないかと思います。

鈴木
色んな人の営業スタイルのいいとこどりが出来て、営業って面白いと思う。

――― 神君の仕事現場ではどうですか?


技術や知識的なことはまだまだこれからですが、上司を見ていて思うのは、各オペレータが機械の調子を悪くしてしまった時でも声をかけてもらいやすいかどうかは、朝の挨拶をはじめ、日頃のコミュニケーションが大事なんだな、ということです。悪い状況をすぐ報告できる環境、雰囲気が素晴らしいです。

 

――― 半年経過した段階での目下の抱負を教えて下さい。


早く機械全体を理解して整備・修理出来るところまで早く到達したいです。

鈴木
早く、得意先をきちんと担当できるようになりたいです。

秋元
当たり前のことですが、習ったことは全部覚える。新人のこの時期だからこそ、わからないことは遠慮なく聞けば教えていただけるので、その「聞きやすい」環境を無駄にしない様にしたい。

――― 社会人になって半年、いまどんな勉強をしていますか?


朝来てKST表(チェック表)を配って、巡回を兼ねて機械を一つ一つ勉強しています。

鈴木
本の知識を厚くしようと、参考になる書籍を探して読んでいます。印刷の事もわからなければいけないと思いますので印刷の本も読んでます。営業の現場で必要性を感じました。

秋元
同行営業の際に、上司がどんな電話対応をしているか、事故が起きた時にケースバイケースでどんな対応をしているのか、まず対応行動をしたのか、まず謝ったのか、とかを見聞きするのが一番の勉強です。

――― 最後にこれだけはアピールしておきたいことが有ったらどうぞ。

秋元
製造業、メーカーって割と地味なイメージがありますが、「カッコイイ」と思うんです。裏方だけれども、製本が無ければ書籍が本屋さんに並ぶこともないし、スーパーに食材が並ぶこともない。それが無いと生活が成り立たないものを支えているという意味で「カッコイイ」です。地味だけど、学生のみなさんは是非、製本業のような製造業も積極的に就職先候補として検討してもらいたいです。

 

 

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